レシピ
毎日台所に立っては,何やかやと包丁を操り鍋を振っています。
料理は始めてみるとなかなか面白く,続けるほどアイデアが湧いてきて興趣が尽きません。例えば卵を使えば何が出来るだろうか,と考え始めると,目玉焼き,卵焼き、まず誰でも思いつきます。フライ物の小麦粉とパン粉の仲を取り持つ役割もこれまた当然です。
溶き卵を塩胡椒した薄切りの豚肉に絡めて弱火で焼いてみる。フリッターやピカタという料理方法に似ていますが,確かあちらは多少なりとも小麦粉や牛乳や香料が添加されていたはず,とまぁこういう具合に発想がどんどん先に進んでいきます。
最近その実力に改めて認識を改めた食材に干ししいたけがあります。しいたけは生で食べるより干すことによりぐんと滋養が増すと聞いたことがあります。しいたけは水に戻して使いますが,戻した汁をそのまま使うのもこれまたあたりまえに知られた方法ですね。
料理酒,みりん風味調味料,ほんだし,と本格的な材料は一切使わずそこそこの味をお手軽に,が私の料理のモットーなんですが,最近作ったひじきの煮物にしても切干大根にしてもまぁ食べられない味ではもちろんないんですが,なんと言うか奥行きに欠けるんですね。
そこで戻したしいたけを戻し汁ごと加えて煮てみたら,醤油味のとげとげしさが和らぎ見事にこくのある味に仕上がったのです。
しいたけを刻むとなんだかムカデというが気味の悪い虫に見えなくもありません。食管も,もちろん実際にアボリジニのように虫を食べたことはないんですが,それを思わせるようなプニュプニュ感がありますね。で,私も子供の頃はしいたけを選って残していました。下の娘が今まさにそうしています。
味わいの深いもの,特に食肉のような人手や飼料を余り使わない食材は自然からのやさしい贈り物のような気がします。
きのこの類,これからますます美味しくなります。私など,きのこだけを数種類,後はせいぜい油揚げでも刻み込んで赤味噌でも麦味噌でも白味噌でも好みの味噌で味付けをした鍋ならいくらでも酒が飲めそうですし,仕上げの雑炊も美味そうです。
ベーコンとシメジや舞茸をバターで軽くソテーしてパスタと合わせればこれまた日曜のブランチにはうってつけ。
というように,これまで食べた料理,食べたことはなくても見知っている料理,あるいはそれらの応用版,と本当に料理は想像力をかき立てられますね。後は,食べた誰にでも美味い,といわせる独り善がりでない味の確立が大きな課題の一つです。


